君に遺された恋
哀しそうな目でレグルスが力なく笑う。

「びっくりしたよね。ごめん。」

「どうしてあなたが謝るの?」

「好きな人の体がこんなのって…やっぱり幻滅…するよね…」

「幻滅なんてしない!!」


私はそう言うと彼に抱きついた。
どうしてそんなにアザだらけなの?
その量…ただぶつけただけじゃないよね?
言葉を選ぶのに時間がかかる…


「いたた…」

「はっ!ごめんなさい。服着てないと痛いよね…」

私は彼にシャツを着せようと、脱ぎ捨てられたシャツに手を伸ばした。
するとレグルスは私のその手を掴んで耳元で囁く。

「受けとめてくれてありがとう。
気になる事もあるだろうけど、
気持ちの整理がついたら話すから、今は何も聞かないで…」

「分かったわ…」

「それと…」


彼が私の服のボタンに触れる。


「僕もミラとひとつになりたい…」
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