君に遺された恋
それから改めて先生の事を考える毎日。

目の覚めないエルナー様。

子育て…


私だって女だ。

まだ20歳だ。


よく考えれば1度だってちゃんとした恋愛をしたことがない。

ふと、あの日クローゼットの中から見た2人を思い出す。
もう半年も前の事なのに、昨日のことのように鮮明に思い出す。
本気で人を愛したら、あんなにも強く、深くお互いを求めるのね…
このまま、私…1度も本気の恋をせずに死んでいくのかな…


愛されたい。


誰に?


エルナー様?…いや、違う。
今一番に頭に浮かぶのはジオラス先生だ…


エルナー様の目が覚めるまでで良い。
「恋愛」してみたい。


私は気持ちを抑えられなくて先生と秘密の恋愛を始める決心をした。
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