君に遺された恋
部屋に入るなり、ミラが僕の頭に手を伸ばす。

「レグルス、髪、ボサボサだよ?」

ミラはおしゃべりで、僕より少し背が低い。
背伸びして僕のブラウンの髪に手を伸ばす姿はすごく愛おしい。

「ありがとうミラ。寝坊してごめんね。」

「そうだよレグルスー!寝坊の罰だーっ!」

僕の髪を直してくれていたはずが、
ぐしゃぐしゃーっとめちゃくちゃにするミラ。


このまま抱きしめたい。


今まで何度そう思ったか。
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