君に遺された恋
よし…代えの靴まで一式揃えた。

すーっと息を吸って、レグルス様の待つ応接間のドアをノックする。

コンコン
「アルです。着替えをお持ちしました。」

ガチャ

「あ、アル!駄目だ…!今入らないで!」


焦ったレグルス様の声

でももう遅い。



よほど寒かったのか、服を脱ぎ始めていたレグルス様。


アザだらけのレグルス様の身体を見て私は息をのむ。



「そ、それは…」


言葉が出てこない。
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