君に遺された恋
「ごめんミラ!悪かった!僕もクッキーを…」

ミラの隣に座ってクッキーに手を伸ばすと
彼女はひょいっと包みを持ち上げて、伸ばした僕の手に指を絡めた。


ミラが真剣な眼差しで僕を見つめる。

表情のコロコロ変わる子だ。そこがまた可愛い。


「言ってほしい…レグルスの気持ちを…」


いつになく積極的…
今までこんなこと無い…

ミラの指が僕をしっかり掴んでいるせいか、彼女がすごく近くに感じる。


「ね、言って?」


彼女の少し潤んだ目から目が離せない。



僕は…



「好きだ。ミラ。」
< 7 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop