君に遺された恋
それから2年の月日が流れ、私は17歳、エルナー王子は19歳になっていた。

毎日の仕事の合間、彼の部屋に掃除をしに行っているフリをして
2人の時間は仲良くお喋りする。


コンコン
「エルナー王子、シャーラです。お掃除に参りました。」

ガチャ

「あれ?エルナー居ないの?」

おかしいな…さっきは居たはず…

「シャーラ捕獲っ!」


ドアの影に隠れていたエルナーが急に飛び出し私を後ろから抱きしめた!


「きゃっ!!もう!危ないでしょ!」


そう。
言うまでもなく、私達は恋に落ちていた。


「シャーラいつもお仕事お疲れ様」

そう言ってエルナーは私の手をとり手の甲にキスする。
年上なのにいつも甘えてくるエルナー王子はすごく可愛い。
< 73 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop