強引同期と偽装結婚することになりました
まさか、桐島さんと二人でご飯を食べに行くことになるなんて、夢にも思わなかった。
仕事後にそのまま給湯室かどこかで話をするのかと思ったらご飯でも行きましょうと誘われ、二人でいつものカレー屋にやってきた。久しぶりに食べれるから嬉しいけれど、味分かるかな。
とにかくこの沈黙を打破したいとお礼から切り出したけれど、彼女からの反応はない。そうだよね、聞きたいのはそんなことじゃないよね。
「すみませんでした。今まで後輩だというのに生意気ばかりで。私、優木さんに憧れていたこともあったんですが、あの時はそれよりも篠宮さんの企画が通ったことに対する八つ当たりだったんです」
「えっ?そうだったの?」
「自分の企画は一蹴されたのに、なんで篠宮さんの企画が通ったんだって。それにプラスして優木さんが篠宮さんの補佐につく。それがどうしても悔しくて・・・」
目の前の桐島さんは、私に楯突いてきたときのあの桐島さんとはまるで、別人。
でも、そうか。私もそうだった。一生懸命、知恵を絞って考えた企画を一蹴されたとき、企画が通った人を妬んでた。私の何がダメでこの人の何がいいんだって。
でも、自分が企画を通してもらって分かった。やっぱり、自己満足できない企画なんて通らないし、ダメでも自己満足出来たら妬みなんかより、次に繋げられるって。
「分かるよ。桐島さんの気持ち。だからそれは気にしなくていい。でも、優木くんのことは・・・」
「それはもういいです。あんなにキッパリ言われても好きでなんていられないですし、今は彼氏もいますから。それに結婚してる二人の邪魔するほど優木さんのことが好きなわけでもないですしね」
仕事後にそのまま給湯室かどこかで話をするのかと思ったらご飯でも行きましょうと誘われ、二人でいつものカレー屋にやってきた。久しぶりに食べれるから嬉しいけれど、味分かるかな。
とにかくこの沈黙を打破したいとお礼から切り出したけれど、彼女からの反応はない。そうだよね、聞きたいのはそんなことじゃないよね。
「すみませんでした。今まで後輩だというのに生意気ばかりで。私、優木さんに憧れていたこともあったんですが、あの時はそれよりも篠宮さんの企画が通ったことに対する八つ当たりだったんです」
「えっ?そうだったの?」
「自分の企画は一蹴されたのに、なんで篠宮さんの企画が通ったんだって。それにプラスして優木さんが篠宮さんの補佐につく。それがどうしても悔しくて・・・」
目の前の桐島さんは、私に楯突いてきたときのあの桐島さんとはまるで、別人。
でも、そうか。私もそうだった。一生懸命、知恵を絞って考えた企画を一蹴されたとき、企画が通った人を妬んでた。私の何がダメでこの人の何がいいんだって。
でも、自分が企画を通してもらって分かった。やっぱり、自己満足できない企画なんて通らないし、ダメでも自己満足出来たら妬みなんかより、次に繋げられるって。
「分かるよ。桐島さんの気持ち。だからそれは気にしなくていい。でも、優木くんのことは・・・」
「それはもういいです。あんなにキッパリ言われても好きでなんていられないですし、今は彼氏もいますから。それに結婚してる二人の邪魔するほど優木さんのことが好きなわけでもないですしね」