強引同期と偽装結婚することになりました
次の日、社長に営業に行きたい話をすると社長直々に企業にアポを取って、営業許可を取ってくれると言ってくれた。


「お前の力だけじゃ力不足だろうからな。頑張れよ」


社長にも力を貸してもらった。みんなが私の企画のために協力してくれる。頑張る。いろいろまだ問題は山積みだけど考えるよりは行動してみよう。


「よし、これで完璧。後は営業に行って企画の許可を取れば第一関門クリア」


前に美夏ちゃんにもアドバイスをもらってやっと作り上げた旅程。星の湯に行って、魚介の有名な割烹料理店で昼食。

近くに大きな湖のある公園があるからそこでお散歩。どうやらそこの公園はポニーがいるみたい。


他のツアーに比べたらパッとしないかもしれないけどママなら喜んでくれるかもしれない。


「篠宮、旅程あれでいくか。後は営業だ。まあ優木がいるから大丈夫だろうけどな」


「すごいですよね、優木くん。営業先に手書きの礼状送ってるんですよ。そりゃみんな優木くんがいいって言いますよね」


「でも、それが返ってお前には壁になるかもしれないけどな。だからこそ、偽装結婚を大いに利用しろ。俺も利用する。来年度のキャッチコピー」


「もう、あれはダメですよ。ダサいです」


「ダサいってなんだよ、かっこいいだろうが」


屋上で一息タイム。私が来るとなぜかいつも先客に社長がいるんだよな。でも、旅程も決まった。後は営業。


優木くんには満たないかもしれないけど、精一杯頑張る。気持ちを伝えて協力してもらうんだ。
< 150 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop