強引同期と偽装結婚することになりました
「篠宮はここにいたほうがいい。優木のほうがトラブルも慣れているし、お前が行くと相手を逆なでさせるかもしれない。俺と優木で行く」
「でも、アポを取ったのも営業に行くと決めたのも私です。どんな理由があれ、謝罪しなければいけないのは私です」
「葵、落ち着け。お前の気持ちは分かる。でも、今先方はお前と話したくないらしい。お前が行くより俺と社長のほうが話が早い。社長、お願いします」
私の意見など無視して優木くんと社長は飛び出して行ってしまった。私の営業先なのに、私が一番謝らなくちゃいけないのに。悔しくて、何もできない自分に涙が出る。
「葵さん・・・」
なんで、連れて行ってくれなかったの?お荷物になっても、頭を下げるのは私の仕事なのに。
夕方になって、社長と優木くんが戻ってきた。みんな心配していたようで駆け寄るも私だけが来客室に呼ばれた。
「先方はうちの謝罪を受け入れてはくれた。でも、この企画には賛同できないと断られた」
「やっぱり、やっぱり私も行かせてください。私が謝ってないからですよね?」
「自惚れるな、篠宮。俺と優木が行って許可してくれなかったものをお前が謝れば許可してくれるなんておかしいだろう。とにかく、星の湯以外で企画を進めなさい。優木、篠宮のこと頼んだ」
ガツンと社長に言われた言葉が響いた。私が言ってもどうにもならない。私が行って誠意を見せたら、分かってもらえると思ってた。
でも、それは私の考えで実際は違うんだ。社長が出て行くと優木くんがそっと隣で肩を抱いてくれた。
「でも、アポを取ったのも営業に行くと決めたのも私です。どんな理由があれ、謝罪しなければいけないのは私です」
「葵、落ち着け。お前の気持ちは分かる。でも、今先方はお前と話したくないらしい。お前が行くより俺と社長のほうが話が早い。社長、お願いします」
私の意見など無視して優木くんと社長は飛び出して行ってしまった。私の営業先なのに、私が一番謝らなくちゃいけないのに。悔しくて、何もできない自分に涙が出る。
「葵さん・・・」
なんで、連れて行ってくれなかったの?お荷物になっても、頭を下げるのは私の仕事なのに。
夕方になって、社長と優木くんが戻ってきた。みんな心配していたようで駆け寄るも私だけが来客室に呼ばれた。
「先方はうちの謝罪を受け入れてはくれた。でも、この企画には賛同できないと断られた」
「やっぱり、やっぱり私も行かせてください。私が謝ってないからですよね?」
「自惚れるな、篠宮。俺と優木が行って許可してくれなかったものをお前が謝れば許可してくれるなんておかしいだろう。とにかく、星の湯以外で企画を進めなさい。優木、篠宮のこと頼んだ」
ガツンと社長に言われた言葉が響いた。私が言ってもどうにもならない。私が行って誠意を見せたら、分かってもらえると思ってた。
でも、それは私の考えで実際は違うんだ。社長が出て行くと優木くんがそっと隣で肩を抱いてくれた。