強引同期と偽装結婚することになりました
「自己満足の何が悪い?」
どれだけそうしていただろう。そろそろ、行くかと優木くんはもう一度だけ涙を拭って私から離れ、私の手を取った。その手を力を込めて握り返す。
お互いに顔を見合わせておばあさんの家までの道のりを歩き始めた。
「いらっしゃい、遅かったじゃないの。待ちくたびれたわよ」
「お待たせしてしまってすみません。篠宮葵と申します」
「初めまして、草壁美津子です。祐の祖母だけど、美津子って呼んでください」
優木くんの家から徒歩5分のところにあるおばあさんの家は昔からある古民家で迎えてくれた優木くんのおばあさんはやっぱりおばあさんと呼ばせないだけあってとても若く見えた。
「何もないけれど、ゆっくりしていってね」
家の中に通されるとリビングにあったのは座卓。優木くんの家が洋風の作りだったからなんだが対照的で面白い。お茶とおせんべいを出され、お茶を頂いた。
「美津子。ばあちゃんどう?」
「今日は、あんまりね。起きてはくるんだけどぼうっとしている感じ。お正月からやっぱり少しずつ、酷くはなってるかもしれないわね」
「・・・そっか。今は何してる?会っても大丈夫かな?」
「そうね、今日はもう夜だし、興奮すると困るからまた今度明るいときにでも会ってやって」
お互いに顔を見合わせておばあさんの家までの道のりを歩き始めた。
「いらっしゃい、遅かったじゃないの。待ちくたびれたわよ」
「お待たせしてしまってすみません。篠宮葵と申します」
「初めまして、草壁美津子です。祐の祖母だけど、美津子って呼んでください」
優木くんの家から徒歩5分のところにあるおばあさんの家は昔からある古民家で迎えてくれた優木くんのおばあさんはやっぱりおばあさんと呼ばせないだけあってとても若く見えた。
「何もないけれど、ゆっくりしていってね」
家の中に通されるとリビングにあったのは座卓。優木くんの家が洋風の作りだったからなんだが対照的で面白い。お茶とおせんべいを出され、お茶を頂いた。
「美津子。ばあちゃんどう?」
「今日は、あんまりね。起きてはくるんだけどぼうっとしている感じ。お正月からやっぱり少しずつ、酷くはなってるかもしれないわね」
「・・・そっか。今は何してる?会っても大丈夫かな?」
「そうね、今日はもう夜だし、興奮すると困るからまた今度明るいときにでも会ってやって」