強引同期と偽装結婚することになりました
社長の言葉に目を丸くする。私と優木くんがお互いの欠点を補い合える最高のパートナー?
「優木は、やると決めたら何としてもそれを貫き通す信念がある。でも、それ故に周りが見えなくなって、暴走する。逆に、篠宮は相手の立場に立って考える慎重派。その代わり、慎重になりすぎて足元を掬われ、行動に移せない」
「確かに」
「だから、暴走する優木を篠宮は止めることが出来るし、立ち止まって動けない篠宮を優木が引っ張ることも出来る。だから優木がお前の補佐をやりたいと言ったときはこの企画は俺が思ってるより確実に仕上がってくるなって期待度があがった。企画が始まるまでに最高のパートナーに戻っとけよ」
話しながらタバコを吸っていた社長が火を消して、戻ろうとする。そうか、優木くんが暴走したら私が止めればいい。私が立ち止まっていたら優木くんに連れて行ってもらえばいい。
「社長!ありがとうございます。悩んでいた答えが出ました」
ヒラヒラと手を振りながら戻っていく社長の姿。それを最後まで見送ったあと、残っていた缶コーヒーをぐいっと飲み干して空に向かい、大きく背伸びをした。
私の答えをようやく見つけた。美津子さんの気持ちも優木くんの気持ちも聞いた上で、私が出した答え。
たとえ、それが自己満足になったとしても失敗したとしてもやらないよりはやる。それが私の答え。
「優木は、やると決めたら何としてもそれを貫き通す信念がある。でも、それ故に周りが見えなくなって、暴走する。逆に、篠宮は相手の立場に立って考える慎重派。その代わり、慎重になりすぎて足元を掬われ、行動に移せない」
「確かに」
「だから、暴走する優木を篠宮は止めることが出来るし、立ち止まって動けない篠宮を優木が引っ張ることも出来る。だから優木がお前の補佐をやりたいと言ったときはこの企画は俺が思ってるより確実に仕上がってくるなって期待度があがった。企画が始まるまでに最高のパートナーに戻っとけよ」
話しながらタバコを吸っていた社長が火を消して、戻ろうとする。そうか、優木くんが暴走したら私が止めればいい。私が立ち止まっていたら優木くんに連れて行ってもらえばいい。
「社長!ありがとうございます。悩んでいた答えが出ました」
ヒラヒラと手を振りながら戻っていく社長の姿。それを最後まで見送ったあと、残っていた缶コーヒーをぐいっと飲み干して空に向かい、大きく背伸びをした。
私の答えをようやく見つけた。美津子さんの気持ちも優木くんの気持ちも聞いた上で、私が出した答え。
たとえ、それが自己満足になったとしても失敗したとしてもやらないよりはやる。それが私の答え。