アオゾラ

歩き慣れたガキの頃から変わらない
通学路。

俺らの家から学校はさほど遠くない。

「帰りどーするよ?」

「待つよ~」

入学早々告られるんだろな。
まぁコイツはほんとに好きな人としか
付き合わねぇんだけど…

汚らわしい男たちが雛乃を狙いに来ると
考えると、目眩がした。

「あ、碧くん?体調悪いの?」

「いや、俺過保護だなと思って」

「へ?」

「うん、心配。
まぁいいや、雛乃部活しねぇの?」

俺としては待つより
何かしていてほしい。
そっちの方が安全だから。

「部活かぁ…私何の取り柄もないから…
あ、マネとか」

「マネぇぇ!?何の!?」

「もちろんサッカー」

いや待て、確かに俺はサッカー部だが!?
幼馴染が同じ部活に入るということには
問題は無いんだが、雛乃が部活見れると
いうことも嬉しいんだけどさ!

「ぜってぇ危ねぇ。うん、確信」

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