アオゾラ

「雛乃、オマエモテるんだからな
そーゆー奴いたらすぐさま俺に言えよ?」

「いや違うよ、私が好きなの」

「雛乃が!?」

嘘だろ、俺死亡フラグたったわ

「な、なんでそんなに驚くのさ!
私だって中学生になったんだし恋くらい…」

「雛乃に彼氏ができて雛乃は
今以上に俺に構ってくれなくなるとか
俺死んじゃう」

俺が今まで彼女つくらなかったの
全部雛乃のせい。人を好きにさせておいて…

「あ、碧くんもお兄ちゃんみたいだし、
大切だし、彼氏できても話すし!」

「おうおう、それはよかった。
で、何の関係があるの?」

「手紙、書いてたんだ、教室で。
そしたら先輩たちが来て…
碧斗くんの話されて…」

さっきの奴らか…

「手紙破られて…怒ったら…
殴られて…」

そういうことか…
うーん…これは俺も悪いな…

「ごめん、雛乃」

抱きしめる腕に力をいれた。

「く、苦しいよ、碧くん…」

「雛乃のこの肌に危害を加えた奴は
マジブッコロス」

「碧くん!黒いよ!!」

「明日からは大丈夫だから、うん、
明日平穏に話し合ってくるから」

「笑顔が怖い!!」

にっこり天使の微笑みだろ?

それからまだ雨が止みそうになかったから
雛乃の傘にいれてもらってそのまま帰った。

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