タイトル未定
~12年前~
弥柚「稚ー梛ー!幹兄ー!早く早くー!」
稚梛「待ってー弥柚!」
幹毅「弥柚、稚梛!あんまり走るなよ!」
弥・稚「幹兄~早くしないと間に合わないよー!」
この人は白石幹毅(しらいしまさき)。私と弥柚の正真正銘お兄ちゃん。
あっ一つ言い忘れてたね。私と弥柚は双子の兄弟なの。一応私がお姉ちゃん。
幹毅「ほーら捕まえた!走ると危ないだろー!」
弥・稚「ごめんなさーい」
幹毅「よーし。何から乗りたい?」
この日私たちはお兄ちゃんに遊園地に連れてきてもらっていた。
弥柚「メリーゴーランド!」
稚梛「コーヒーカップ!」
幹毅「ええええぇぇぇそこは双子なんだから揃えろよな~」
弥柚「メリーゴーランドがいいの!」
稚梛「コーヒーカップがいいの!」
弥柚「稚梛お姉ちゃんなんだから譲ってよ!」
稚梛「弥柚こそ妹なんだから遠慮しなさいよ!」
二人の睨み合いが続く。
幹毅「・・・弥柚の言う通りここはお姉ちゃんの稚梛が譲ったらどうだ?コーヒーカップはその次に乗ればいいだろう?」
稚梛「・・・・もういいもん!幹兄の馬鹿!」
幹毅「あっ稚梛どこ行くんだよ!」
私は私より弥柚を優先された事にすごく腹が立って走って人混みの中に走っていった。
この時私が走って逃げたりしなければお兄ちゃんは死なずにすんだかもしれない。