れいちゃんと僕

すると君が起きた。

寝起きの寝ぼけた感じも可愛いと思っていると、君は僕を見て少し戸惑ったあと小さな声でこの本好きなの?と聞いてきた。

「え、あぁ、いや題名聞いたことあって」


嘘だ。本当は知らない。

明らかに難しそうな題名。

第一、僕は小説なんか読まない。


「そうなんだ。」

君は呟いたように言い時計を見るなり手早く帰りの準備をしだした。
< 14 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop