れいちゃんと僕

僕の頭が一気に動く。

ここで話しかけなかったから高校生活で話しかけるチャンスはもう無いかも知れない。

僕は覚悟を決めた。


「あの!!」

君が僕を見る。

「連絡先、教えてください。」

声が震えた。

始めてだ。
こんなことを言ったのは、ましてや女の子。

内気な僕が女の子に話しかけたことなんてあっただろうか?

僕の頭のなかを一瞬で色んな情報が行き交いパニックになっていた。


そうだよ。

僕なんかに教える人なんていない。
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