ー社長と甘い恋ー
誠也side

すー…すー…。

隣から静かな寝息が聞こえてくる。

もう寝たのか?
起こさないようにこそっと繭の顔を盗み見る。

口を少し開けて安心しきった顔で繭は寝ていた。

「唇ちぃせぇなー…。」
そっと繭の唇を指でなぞる。

あまり知らない男と一緒に寝るなんてどんだけ無防備なんだよ。
まあいい。
別に俺はこいつが好きなわけじゃないからな。
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