ー社長と甘い恋ー
「なに泣くの我慢してんだ。見せてみろ、隠してるもん。」

そう言うと私の持っているボロボロのお弁当を無言で手に取った。

私の目からは涙が頬にそって流れていた。

「俺のせい…だな。ごめん。」

素直に謝る社長にびっくりした。

「いえ、社長のせいじゃありません。こんなことぐらいで泣いたりする私がダメなんだわ。」

そう言うとぎゅっと抱きしめられた。

え??

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