久瀬くんは〇〇恐怖症
そう言って和樹は自分の部屋に行き、

私はあっけにとられる。

そんなことがあったとは…

でももしかしたら

その人そんなこと言って

実はほんとに和樹が好きとかそういうんじゃ…

か、考えたくないな。やめよう。

それより…

ボフッとソファに倒れこむ。

告白ラッシュ、か…

好きな人に告白する絶好のチャンスだもんね。

好きな人…

ふと思ったのは久瀬君のこと。

…って!

違う違う!

そういうのじゃなくて、

久瀬君は友達だから!

私は一人ブンブン首を横に振り、

バッと立ち上がって自分の部屋に入り、

更にベットに飛び込み、

またもや久瀬君のことを

考えている自分に違う違うと言い続けて

ぎゅっと目を瞑った。
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