久瀬くんは〇〇恐怖症
皐月side

ダン、ダン、ダンっ…

パサっ…

『きゃーーー!久瀬君ー!!』

この状況、他の男らはなんかめっちゃ睨んでくるけど、

「久瀬、大丈夫かよ?」

そう言って俺の肩に手を置く和樹に

青ざめたまま大きく首を横に振る。

…怖いとしか思えない俺は

まだまだ女性恐怖症を克服できそうにない。

そんな一方で

さっきから無意識に下梶のことを

目で追ってしまっているのはこれまたおかしい。

…さっきもなんかイラついて

ついついあんな一生関わること

なんかないと思ってた

チャラ男の杉浦に喧嘩売ってしまったわけで…
< 169 / 293 >

この作品をシェア

pagetop