久瀬くんは〇〇恐怖症
だってここ最近、

毎日苦手な女の子たちに追いかけられて

まともな学校生活送れてないもんね。

そりゃストレスも溜まるよ…。

そう思って顔を上げる。

「久瀬君、もしストレスとか溜まってるなら無理しないでね」

「え?」

今度は久瀬君が聞き返す。

「毎日大変だよね。側から見てもそう思うもん…。
だから私とか和樹の前ではストレス発散してくれていいからね。
それとも他に発散方法持ってる?」

そう言って久瀬君を見ると、

久瀬君はかなり動揺した表情を見せた後、

じっと久瀬君を見つめる私を見て

再び目をそらしながら口を開く。

「カフェ巡り…とか」

そう言った久瀬君に思わず目を輝かせる。

「いいよね、カフェ巡り。
私も時々したくなるよ」

「…へえ。
じゃあ駅の裏にできた新しいとこ知ってるか?」

「ううん、最近できたの?」

「ああ、数週間前くらいに」
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