久瀬くんは〇〇恐怖症
そうして待ち合わせ場所に行くと、

…ちょっと待って。

柱の陰から隠れながら覗くように、

私服姿でスラッとかっこよく立っている久瀬君を見る。

久瀬君が…久瀬君が…

かっこよすぎる…!

ぶわっと顔が赤くなる。

しかも今日の久瀬君は

なんとなく近づき難い雰囲気があって、

通りがかる人たちも

何度も久瀬君を振り返りながら去って行く。

ど、どうしよう、

私今日1日中久瀬君の隣に立つの?

いいの?

あんなかっこいい人の側で私が歩くとか

なんかもう申し訳ない気が…「ねーねー君ひとり??」

…なんなのよ?

と言う目で声をかけてきた人を見る。
< 188 / 293 >

この作品をシェア

pagetop