久瀬くんは〇〇恐怖症
そうして並んで歩きながら、

心からの幸せを感じる。

はぁ…

こうやって休日に並んで歩いてるのが奇跡みたい。

会ったばかりのときは

こんな風になるなんて考えてもみなかっただろうな。

「…そんな楽しみなのか?」

「え?」

「いや、にやけてるなと思って」

うそ…!?

まさかのにやけ顔を好きな人に見られるという失態…!

大声でぎゃーって叫びたい!!

「まあ期待してていいと思うけどな。
今から行くとこ、ケーキとかも種類豊富で、しかも美味いから」

ケーキ…!

「ほんとっ?ますます楽しみ!」

そう言って満面の笑みを浮かべると、

久瀬君も私に微笑みかえしてくれて

再びドキッと胸が高鳴った。
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