久瀬くんは〇〇恐怖症
「久瀬君、いちごのタルトだって…!」

「ああ、好きそうだな」

「うん、大好き!」

そう言うと一瞬顔を赤くしてから、

お店のドアを開けてくれる久瀬君。

「は、早く入るか」

「うんっ」

そう返事をして、

久瀬君のエスコートに

ドキドキしながら、お店の中に入った。


_______________


「美味しかった〜!」

「よかったな」

そう言ってフッと微笑む久瀬君。

…なんというか、非常に心臓に悪い…。

「っていうかほんとにごめんね、
奢ってもらっちゃって…」

そう言って久瀬君を見る私。

…そう、久瀬君は、

お会計でお財布を出した私の前にさりげなく立って、

私の分まで支払ってくれたという…

なんともキュンキュンせざるを得ない久瀬君に、

もうなんか…うん…

イケメンすぎる、と思ったわけで…
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