久瀬くんは〇〇恐怖症
「…そうなのか?」

「…それって久瀬君に言わなきゃいけないことなの?」

ああ、私めちゃめちゃ感じ悪いなあ…

昨日といい今日といい、

これじゃ結奈ちゃんとばかり一緒にいるのも当然だよ。

「…久瀬君には関係ないよ。
それより久瀬君の方が結奈ちゃんのこと好きなんじゃないの?」

あーあ、地雷だ。

帰ったら泣くこと決定なのに、

なんで私今、笑顔なんて浮かべてるんだろ。

「お似合いだよね、結奈ちゃんかわいいし。
あはは、学校中の女の子は泣いてるけど、
でもみんな多分納得して…「…あのさ」

不意に挟まれた声にビクッとして口を閉ざす。

「なんだよ、さっきから。
お前らしくないんだけど」

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