久瀬くんは〇〇恐怖症
「じゃあ誰だよー?」

い、言っていいのかな…

本気で殺されそうだし、

正直言いたくないというか…

キーンコーンカーンコーン

チャイム、ナイスタイミング!

「ほ、ほら、昼休みおしまいっ!
みんな席つこ?」

そう言ってなんとかごまかしたものの…

「…久瀬君に聞いてみようかな」

「なにを?」

「…私たちのことを言っていいのかダメなのか」

「即答されるでしょ。
なんとなく独占欲強そうだし」

「え、なんか余裕な顔してそうだよ…」

そんな会話をしつつ

先生が入ってきたので口を閉じ、

授業を受ける体制に入った。
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