久瀬くんは〇〇恐怖症
「悪い、嫌だったか?」

「い、いやだなんてそんなっ…
学校であんまり喋れないし、すごく嬉し…」

はたと言葉を止める。

ちょっと待って、

私今寝起き…だよね?

寝起きといえば…

髪はぼさぼさ。

頰にはおそらくよだれ。

制服はぐしゃぐしゃ。

女子力…ゼロ。

「っ…!く、久瀬君ごめん!
今はダメ!」

そう言ってソファに突っ伏す。

「え…」

「あ、ちち違うの!そういう意味じゃなくて…「なに騒いでんのー?」
< 262 / 293 >

この作品をシェア

pagetop