久瀬くんは〇〇恐怖症
「とにかく…
…別に言ってもいいんじゃないか」

「え?いいの?」

「まあ言わなくても自然にわかるだろうけど」

そうかな…?

「わかった…」

「…ん」

言ったらどうなるかな〜…

救急車いっぱい来てもらうくらいの

大騒動になったりしないかなー…

そう思っていると不意に…

…チュッ。

「っ…!」

「…スキあり」

さっきとは違う、悪戯な笑みを浮かべた久瀬君に

鼻血が出るかと思って思わず鼻を抑える。

「…?鼻ぶつけたのか?」

「そ、そうじゃなくて…
久瀬君が思ったより積極的っていうか…」
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