久瀬くんは〇〇恐怖症
「で、誰誰?この学校の人?」

「杉浦じゃないんだよね、だとするとー…」

そう言われて苦笑いを返していると、

「っはよー、下梶そこにいんの?」

「あ、杉浦じゃん。
ねーねー杉浦は知ってんでしょ?下梶さんの彼氏!」

「いやー知らねぇわー。
ってかそろそろ解放したら?」

そう言いながら私の元に来て顔色を覗く杉浦君。

「…なんか顔色悪くね?」

「そうかな…今日鏡見てないや…」

ふとクラっとして杉浦君の方に倒れこむ。

「っと」

杉浦君がそんな私の肩をパッと掴み、支えてくれた。

「え、もしかしてやっぱり杉浦なの…?」

「いやでも…」
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