久瀬くんは〇〇恐怖症
そんな風にざわざわし出した時。

「…どけ」

不意に声が聞こえて、その声にはっとする。

「く、久瀬君…?」

「なんで久瀬君…??」

そんな混乱した声が聞こえて、

杉浦君が私の肩を離し、

倒れかけた私を今度は

久瀬君がしっかりと抱きとめてくれる。

『きゃーーーー!!!!』

『え、なに!?どういうこと!??』

『ってか今のイケメンすぎるんだけど!?!?』

久瀬君は周りの声を完全に無視して、

私に声をかけた。

「…保健室運ぶな」

「う…うん…」

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