久瀬くんは〇〇恐怖症
「久瀬ー!はよ〜…ってかなんだその体制?
悩みなら聞くぞー」

そう言って俺の肩をパシッと叩く和樹に

周りの女子がため息。

「…いや…
ああ、下梶が倒れて、今保健室で寝てる。
熱あったらしい」

「え、あいつ熱あったのかよ!?
眠いだるいしか言わねぇから寝不足かと思ってたのに」

あちゃー、と言って頭をかく下梶にああ、と答える。

「…ってかなんで久瀬が知ってんの?」

「さっき連れてったから」

「おお、まじか。サンキュー。
さすが彼氏だな」

「ばっ…」

思わず和樹を見ると俺ににやっとしてみせる。
< 278 / 293 >

この作品をシェア

pagetop