久瀬くんは〇〇恐怖症
「ご、ごめん。
でも家に行く約束したの。
和樹も一緒ね」

「…は?」

そう言ったところで不意に時計が目に入り、

夕実が言っていた

生徒会の会議が終わる時間になっていたので、

久瀬君おすすめの、

猫の本を持ってカウンターに向かう。

「じゃあそろそろ行くね。
久瀬君、ほんとにありがとう。
楽しみにしてるね」

私は久瀬君に笑顔を見せると

本を借りて教室に向かった。
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