久瀬くんは〇〇恐怖症
「可愛いなぁ〜」

そう言いながら首元をくすぐる私を

かなり遠くから見る久瀬君。

私はそんな久瀬君の方を向いて口を開いた。

「久瀬君、この子なんて名前なの?」

そう言うと久瀬君は相変わらずの距離感のまま一言。

「…ミー」

ミーちゃんかぁ…

なんか…

『すごい普通の名前』

「そんなとこだけハモってんじゃねーよ…」

そう私と和樹に言った久瀬君に

ふふっと笑うものの

すぐにミーちゃんの方を向いて再び抱き寄せる。
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