久瀬くんは〇〇恐怖症
「なあなあ、お前の部屋行ってい?
またDVD借りてぇんだけど」

「おー、いいけど…」

そう言ってちらっと私の方を見る久瀬君。

「あ、私のことならおかまいなく…
久瀬君さえよければここでミーちゃんと遊んでおくよ」

さすがに久瀬君の部屋に入るのはね…

久瀬君、あとでアルコール消毒とかしそうだし…

…まあ家におじゃましてる時点で

遠慮もなにもない気はするけど。

「…じゃ…行くか、和樹」

「おー」

そうして二人はいなくなり、

パタンと扉が閉まった後、

再びミーちゃんと遊び始める。
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