久瀬くんは〇〇恐怖症
そう思いつつさっき撮った

ミーちゃんの写真を眺めていると、

玄関の扉が開く音がした。

ご家族の方かな…

って、この状況まずくない??

ミーちゃんがいなくなった今では

私リビングで一人くつろいじゃってる…

うん、まずいね…

そう思って立ち上がってあわあわしていると、

ガチャ…

「皐月ー…腹減って死ぬわー…」

…ドサッと倒れてしまったその人。

って…

「ちょ、あの、だ、大丈夫ですか!?」

「……やべぇ、皐月の声が女の声に聞こえる…」

いやいや私久瀬君じゃないんですっ!

「く、久瀬くん!」
< 55 / 293 >

この作品をシェア

pagetop