久瀬くんは〇〇恐怖症
あとでおやつ持って行ってあげよ〜。

なにかあったかな?

とりあえず制服を着替えて部屋を出ると、

扉が開いた音がして

和樹が階段を下りてきた。

「お、帰ってたのか」

「うん、ただいま。
友達って一人だったんだね、
また大人数かと思ってた」

「まーな」

そう言ってキッチンに行く和樹に

コップとジュースを用意して

和樹が持ったトレイに載せる。

「はい、どーぞ」

「サンキュー」

軽い…

急いで帰ってきた妹に対して、まったくもう。

なーんて、ちょっと恩義せがましいか。

っていうか、そんなことばっかり考えて

和樹のトレイにおやつ載せるの忘れてた!
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