久瀬くんは〇〇恐怖症
「いや、それは別に…」

「あ、ごめん、私の思い違いだね」

…まあよく考えたら

夕方になったら弱まるってどんな性質よ…

自分の発想に若干呆れていると

久瀬君が再び口を開いた。

「お前だから…じゃないのか」

え…?

思わずバッと久瀬君を見ると

久瀬君はフイッと目をそらす。

あ、もしかしてそれって

「久瀬君」

足を止めると久瀬君が私を振り返る。
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