陽だまりのなかの僕ら


「わぁ!未桜さん!久しぶり〜!」

藍実が、すぐに駆け寄り抱きついた。

「ふふ、久しぶり。半年ぶりくらいかしらね。」

ふわりと身にまとったそのおしとやかな雰囲気は、まさに大和撫子。

ツヤツヤとした黒髪に、白い肌。
ほんのり赤い唇。
誰もがうっとりする。

誰もが羨む。

雨宮 未桜(あまみやみお)さん。


もう、ひとりの私の幼なじみであり、

おうちゃんの、元カノ。




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