陽だまりのなかの僕ら


やっと声の主が分かったようで、こちらをぱっと向いて、すぐに立ち上がる。

「詩麻ー!どうしたの?」

一気に女子の視線が私の背中に集中する。


「あっ、・・・えっと、ね。」

「ん?どうしたの?」

おうちゃんはいつものことのようで、女の子たちが群がっている事なんて気にも留めていなかった。

< 60 / 107 >

この作品をシェア

pagetop