陽だまりのなかの僕ら


「し・・・ま・・・詩麻!!!」

はっと我に返る。

「・・・そ、壮・・・ごめん、私・・・」

ふいに、身体が引き寄せられる。
そして、荘の胸に包まれた。

「・・・辛かったんだね。俺もわかる。」

肩に置かれた手に、ぎゅうっと力が込めらる。力強いけど、痛くない。

優しい、強さだ。

またおうちゃんと違った、優しい・・・



「好きだ。」


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