ぼっちでも
そう思ったらなんだかすべてが馬鹿馬鹿しく思えた。
毎日毎日、彼の事を考えながら作っていた晩ごはんも、見向きもしないなら作る必要はない。きっと私が晩ごはんを用意しなくたって彼には関係ないだろうし、きっとそんな些細な事気にも留めないだろう。
私がこの家に居なくったってもしかしたら、彼は気が付かないかもしれない。
そこまで考えて、私は本当に悲しくなった。
この結婚って一体なんだったんだろ?
例え会話がなくてももう少しどうにかならないものなんだろうか?
せめて、朝目覚めたら「おはよ」って挨拶したり、「いってらっしゃい」「おかえり」そんな些細な会話、それすらできないもんなんだろうか?いや、それよりも互いにすれ違いな生活を送っているなんて、私達本当に夫婦なのかな?
何をどう考えても今の私は前向きな考え方が出来ない。
何となくこの部屋全体に私の事を拒否られている、そんな被害妄想が頭の中で埋め尽くされ、私は身動き取れなくなってた。