ぼっちでも
里帰り?
淡々と過ぎていく一日。それを私はぼんやりと眺めていた。
結局あれから何もやる気が起きなかった私は、リビングのソファーにずーっと座ったまま、何をする訳でもなくぼーっとしていた。
いや、頭の中では色々な思いが駆け巡ってた。無限ループの様に只ひたすら考えてた。だけど全てが中途半端で答えもでない。
そんなこんなで気が付けばもう外は日が傾き、私はやっと現実に目を向けた。
「あ、晩ごはんの準備しなきゃ」
そう口にして冷蔵庫の中を覗き込む。考えてみたらいつもこの時間は買い物に行っている。大体その日の分の材料しか買ってこないから、冷蔵庫の中身は空っぽに等しい。
って事は……。
「買い出し、行かないとかな……」
冷蔵庫とにらめっこしながら、ぼそり一人言を呟く。いつもの習慣で私は鞄に財布が入っているのを確認していつも通りスーパーへ向かった。