ぼっちでも
久しぶりに母親と一緒に出掛けた先は、個室のある小さなイタリアンのお店だった。あらかじめ予約しといたからか、お店に入り名前を告げるとすんなりと席に案内された。
行き着けなのかな?とも思ったが、多分さっきの電話はここに掛けたのだろう。お昼を少しずれているが、それでもまだ
席に着けず待っている人が入り口に居たから。
店員が私達のテーブルにお冷やとお絞りを置く。少しメニューに付いて話すとすぐさま私達の席から離れた。
「で、一体何があったの?」
お絞りを手にした母親は再び私に問い掛ける。が、私の視線はなぜか二人しか居ないテーブルに3つ置かれたお冷やとお絞りばかりが気になってろくに話しなんて聞いてはいなかった。
「もう少したったらパパも来るから」
「え?お父さんも??」
「当たり前でしょう。娘の事だもの。パパだって関係あるわ」
「………」
うー、なんか不味い事になってきたな。こんな大事になるなんて思わなかった。