ぼっちでも
三人分の料理がテーブルに並べられ、たが母親はなかなか手を付けない。お預けをくらった状況だった。
父親がこう言う場所にはなかなか来ないのは勿論仕事が忙しい為。その合間を縫ってなのだから仕方ない。
「先に食べましょうか。いつ来るか分からないから……」
「………」
冷めてしまっては美味しい料理も美味しくなくなる。そんな観点からか、母親はそう言って料理に箸をつけた。私もそれに習い箸をつける。
「昨日、ご飯は食べたの?家には何もなかったけど、大丈夫だった?」
「え?」
食事中でもあまり会話のなかった家族だったから、そうな風に言われると、ましてや私を心配して掛けた言葉だったりするから、食べることが疎かになる。
「ねぇ少し痩せたんじゃあない?ちゃんとご飯食べてるの?」