地獄の果てでキミを愛す
直哉は私にとって大切な幼馴染。



……なんて感情はとっくの昔に消えている。



私は直哉が大好きだった。



格好良くて優しくて
パーフェクトな彼は皆の憧れの的だった。



小さい頃から
直哉の周りには沢山の女の子がいて
ずっとキャーキャーと騒がれてきた。



直哉はというと
女の子に興味がないのかいつも相手なんかにしない。


でも私の心はいつだって醜く歪んでいた。


私は可愛くもなければスタイルだってよくない。
何処にでもいる様な人間だ。



直哉だっていつかは彼女が出来て
私の傍から離れていくだろう。



大好きな直哉を繋ぎとめていく武器が私にはない。
でも黙って見ているなんて私には出来ない……。
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