地獄の果てでキミを愛す
“大好き”

“愛してる”



そんな口先だけの想いなんかいらない。


恐ろしいくらいの
狂った愛情こそ本物なんだと。



我を失った直哉の下で
私は他の男の名前を呼ぶ。


顔も性格も知らない
私が勝手に作った名前をただひたすら叫んでいた。



男の名前を呼ぶ度に
私が助けを求める度に



直哉の“行為”は激しくなっていった。



それが心地良くて
何度も何度も繰り返していた。
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