地獄の果てでキミを愛す
「いい子だ、お前が俺だけを見てれば悪いようにしねぇ。
傷付けたり……殺したりはしない、だから……」

「っ……!!」

「頼むから大人しくしてろよ?」



俺にお前を殺させないでくれ。

俺にはお前しかいらない。

決して大袈裟でない想いが俺の中に膨らんでいく。

もう止められないんだ。
自分でも、お前でも。

この気持ちがなくなる事はあり得ない。

命が尽きても、地獄に落ちたとしても……。

俺は桜を愛すよ。


恐らく俺の瞳は虚ろになっているだろう。

桜以外は目に入らない。



「さーて……一緒に楽しもうぜ……」

「くっ……」


桜の手を引っ張り床へと押し倒す。

悔しそうなその顔も、俺を拒む態度も。
全部がムカつく。

早く俺に染まれ。

そして……狂うほどに愛してくれ……。
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