地獄の果てでキミを愛す
「桜!」

「やめてっ……触らないでっ……!」



貴方に触られるのは好き。
幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。

だけど……。


もうこれ以上……。

貴方に嘘が吐けなくなる。


だから……。



「もうやめてよっ……」

「っ……どうしてだよ!何でお前は俺を受け入れない!?」

「くっ……」


首元にかかった手。

それは徐々に力が加わっていく。

ゆっくり、ゆっくりと。
締め付けられる様に……。

いっそ……。
このまま殺してくれればいいのに。


そうすれば、貴方を好きで好きで堪らないこの想いを。
否定されずに済むのだから……。
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