地獄の果てでキミを愛す
「何を考えている」

「え?」

「俺以外の事か?」



直哉の目が冷たくなっている事に気が付いた。
虚ろで、焦点が合っていない様な目。


それでも視線だけは私に向いている。
私以外目に映っていないと思うくらいに。



「そんな訳ないでしょ?直哉の事」

「……嘘を吐くな」

「痛ッ!!」


カーペットの上に座っていた私を
思い切り突き飛ばす直哉。


そのせいで私の体は床に強打された。
フワフワのカーペットが多少の痛みを和らげてくれるが
それではまだ足りない……。


ズキズキと痛む体。


我慢をして起き上がろうとしたけど
それすら許して貰えないんだ。
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