地獄の果てでキミを愛す
「亮太と話したのか?俺がいない所で」



虚ろな目が私を捕らえて離さない。


思わず後ずさりをしてしまうくらい動揺してしまう。


だって、直哉は
今までにない程に怒っているのだから。



「ちがっ……」

「2人きりで、この目で他の男を見つめたのか!?」



バンッとテーブルを殴れば
2つのマグカップが倒れてしまう。

広がった黒と白の液体が
交じり合って変な色へと変わっていく。



「直哉……まって……私は……」



恐くなった私は徐々に直哉から離れていく。


傍に居たら危険だと
直感がそう訴えている。
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